姫野カオルコさんの「彼女は頭が悪いから」を読みました
正直辛かった。
『なんもしなくても大学名を言や、女のほうがパンツおろすのは東大だけなんだよ』
あたりまで読んで、本当に閉じようかと暫く迷いつつ、なんとか最後までいきました。
実際に起きた東大生によるわいせつ事件を下敷きにしたフィクションだそうです。
https://www.sankei.com/affairs/news/161026/afr1610260010-n1.html
というか、この事件の報道は覚えているのですが、そういえば自分も
眉をひそめた程度で
事件の異常性と、その背景をきちんと考えなかったなぁと
今さら反省しました。
途中、読みながら何度も不快感を覚えたのは
少なくとも私の知る範囲の(つまり極めて限定的な)東大生は
この本で描かれるような糞野郎ではなかったので
何でこの作者はこんな悪く言うんだろう、極端だな
という、心象の不一致から来るものでした。
でも、よく考えたら不一致当たり前で
私の周りでは(たぶん、幸いにも)あんな常軌を逸した事件は
起きていないからなのでした。
実際、あの事件は、確かに起きたわけで。
自分の想像力の限界を
トランプなんてとんでもない!ヒラリーに決まってる
と思っていた人たちの選挙後と同じそれを
感じます
あと個人的には、
自分の奥底に確かにあるであろう傲りを
きちんと監視していこうと改めて思わされました。
頭がゆっくりしているくせに、口だけ空回りする
注意し過ぎることはない性分なので…
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