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少しずつ

論文を書くときには
ストーリーが一番大事なのだと
教えられて3年目
なかなか個々の案件でも上手くは行かないのに
3年分を纏める時期が近づいてきました。
と,いうか真っ最中(のはず)です。

卒論を書く時期,
図書館の地下に籠って先達たちの遺した文献を眺めて
悲しくて仕方なかった。
再び突きつけられた
自分には実力が無いという事実。
それが再びやってくる季節です。


「俺,どうせ仕事まだ決まってないし,半年延ばした 」
と,廊下ですれ違いざまに友人に告げられ
突然かかってきた電話を取ったら
「教授と折り合いがつかなくて,審査取り消しになっちゃったどうしよう」
と悲しい知らせが届きました。
そういえば,久しぶりに会った後輩も
「どうしても先輩研究者と上手くいかなくて,大学やめてSEになりました。」
と別の道を選んでいたっけか。

この間,うちの下宿に置いてあったピアノを
寄付しました。
窓から運び出される四角い楽器を眺めていたら
ああ,何かを諦めた事,あったなぁと
もう15年も前の事を思い出しました。
当時だって自分が悔しかったし,苦しんだけど
迷いは無かったなぁ。
自分には実力が無いという事実の方が,
自分の意思よりもずっと固かった様に思います。
でも,あの時より今の方がずっと感傷的な気分
当時は想像もできなかった気分。

あの頃と,何か状況は違うんだろうか。
次に取るべき一手も。

どうなんでしょうね。
今なお,足りない力と,必要とされる能力の狭間に
「博士に進んだらカジモト(先生)のようになれるかなぁ,って思った時期もあった」
と,昔先輩が遠くを見つめて笑いながら言っていたのを思い出します。

「論文9本あるんだから卒業させてよ」と
電話口から聞こえてくる友達の声に
Yes,ともNo,とも
両方の答えが出てきてしまって
きっと正しい答えなんて無いんだろうなぁと
道は一本じゃないし,そもそもこれまでも一本なことなんて無かったんだろうなぁと
どこか遠くから思います。

答えが解っているなら,そんな事はやらなくていいと
昔言われた
それをそのまま実行している私です。
でもこの感じ,嫌いじゃないんだなぁ。
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Comment


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秋入学 |  2010.10.14 at 01:53 編集
諦めたこと誰だってあるよね。でも譲れない願もある。
自分もやりたいこととそれに向いていない性格に挟まれて時々悲しくて仕方ない。失われた青空を無理やり取り戻そうとするときは、苦しい。

ピアノの演奏は聞きたかった。残念。
論文頑張ってください。君なら大丈夫。

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