来週に予備審を控えているこの時期に,
論文が返戻されてきました(汗
私と共同研究者は,まぁ,
想定の範囲内だったのでよいのですが
ただ教授が慌てていました。
申し訳ないことをしたなぁと
そもそも,私はまだ世の中に1本しか論文を出したことの無い
若輩者なんですが
(と,いうか,修士のころ命知らずすぎて
結局1本も世に出ることは無く,
そして博士になる頃には
当時の内容は世に出すには稚拙すぎることに気付き
とても勢いだけで世に出すわけにはいかなくなってしまったのでした)
知覚心理最初の一本は,空気を読んで
地味な結果通りに地味な雑誌へ
つまり妥当と思われる所に投稿したのでした。
結局,その1本が無いと
私は就職できなかったと思うので
結果的には非常に良かったのですが
後に,部長に呼ばれ
「名の知られてない論文誌に何本通したって
会社は何にも嬉しくないわけで
大勢に影響も無いでしょう。
そんなことのために君は雇われているわけじゃないから
覚えておいてね」
と,くぎを刺されたのでした。
おっしゃる通り。いやはや。
実は,この方針は私の今居る研究室も同じで
うちの研究室は,メインの人は生体を扱っている所為もあって,
かなり情報系の中では成果が出にくい分野だと思うのですが
だからって焦ってどこにでも出せばいいってものではない
どんなに今は奨学金が取れなくても
どんなに周りに認められるのが遅くなっても
歯を食い縛って地道な努力を続けろと
Natureワークでも目指してみろと
そういう方針なのでした。
少数精鋭というか,アウトローな研究室で
いくら薄利多売をやっても仕方ないという事,という意味では
かなり似た思想です。
ただ,その少数が
うっかり精鋭じゃない場合,
難しいですね。
とりあえず,自分が精鋭なのかどうかを測るためにもチャレンジは重要
今後も続けて行きますが
ここに居続けるためには精鋭にならないといけないんだよなぁと
思うのでした。
話を論文に戻しますが
ここの所,あんまり知覚心理じゃない所に投稿し続けて
落とされ続けています。
分野が違う研究も,ちらほら載ってたりするので
分野は違えどクオリティが高い,とか
あるいは解釈だけ見ると一般へのアピールが高い,とか
主にはそういう理由なんだと思いますが
それに加えて,やっぱり
エディター&レビュアーの絶大なバイアスがかかってると思います。
意外と優れた先生とかって
分野違いにも幅広く対応できますよね。
最近周りの人が偉くなってきて
ちょこちょこそういうお仕事を手掛けているのを見ると
ああ,セレクションする方も大変なんだろうなぁと
感慨深いですね。
でもとりあえず,論文通さないと!
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