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モノとコト

外国の方が日本語を獲得していく様を横で眺めていて,思うのですが
日本語は本当に多義的.
High context民族,と呼ばれますが
「すごい」とか「やばい」とか,とても文脈依存で使っています.

これって橋や柄杓に似ていると思います.
使い慣れてる人からしたら,とても便利.
それさえ持っていればいい.
でも,使ったことがない人からしたら,非常に大変.
どうしたら良いのかわからないと思います.

昔,学会のイベントで樽酒が割られて
柄杓で升に酒を注いでいたら,先生が言った一言
「日本人は非常に道具を作るのが下手で,僕はそれが残念」
意外な一言でした
でも
ナイフ,フォーク,スプーンに対応する箸
スペシャリストではなくジェネラリスト
確かに,研究者の視点から見ると,その意見も解らなくないです.

ところで,話が逆転するようですが
日本語は本当に沢山の言葉を持つ言語なのです.
アイヌの人が,「白」に対応する言葉を7つも持つように
日本語には,オノマトペと呼ばれる擬音語・擬態語が,それこそ沢山あります.

不思議ですが
モノに関する言葉はたくさんあって
コトに関する言葉が少ない
空気を読み,和をもって尊しとなす.
でも,小さな違いにもちゃんと気づいて気にしている.
きっとこれは,我々の心,付き合いかたなんかに
関係しているんでしょう.
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