私の日常の実験の多くは人間のデータシートを取り続ける類のもので
変な喩えですがIQテストみたいなものを延々繰り返している感じです.
参考になるので,他のひとの実験に参加させてもらうこともあります.
ここの所,あるパタンの音信号を検出する課題を,映像信号の妨害環境下でやる
というのに参加していました.
個人差はあると思うのですが,意外なことに
妨害なし条件に比べて,同期妨害あり条件のほうがやりやすかったのです.
妨害なし条件はやりやすいように見えて
モチベーションを保つのが難しくさえ感じました.
外乱は無いに越したことはないと思っていました.
でも干渉のない人生はつまらないので
適度な外乱は必要だ,と思っていました.
でももしかしたら,外乱は,私が思う以上に必要なのかもしれません.
家の前の川の流れ
草むらを切る風の音
蛍光灯のちらつき
空調の低い音
そういうものは,私を邪魔していないのかもしれない.
年をとるにつれて
ものを考える時に,変なアクションが伴うことに気付き始めています.
目を強く閉じる
眉根を寄せて斜め上を眺める
口をとがらせる
指先で机を叩く
びんぼうゆすり
こういったものが,なぜ出てくるのかを
どうして私達がそれにすがるのかを
知りたいです.
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