色はモノを特徴づける重要な要素です.
我々の感覚は,色と形を別々に処理しますが,
最終的には「モノ」として認識している
当たり前の事ですが,ここには不思議が有ります.
(少なくとも私には,そう思えます)
眼球の奥に広がる網膜に映る像
つまり脳へ渡される視覚イメージのネガは,2次元の情報の羅列です.
(ここで私がイメージするのは,
映画MATRIXでキアヌリーブスが見ていた蛍光緑の数字の流れです.)
もちろん眼球は2つあるので
3次元の情報を再構成することは可能です.が,それは再構成です.
何故今更そのことを考えているかと言うと,
色の知覚は,距離(奥行き情報)と紐づいているのではないか,と
爪に赤い色を乗せてみて思ったからです.
鏡に映った自分の手先に,赤いドットが10個(くらい)並ぶこと
PCのキーボード上を縦横無尽に動くトラックマーカー
勿論,見慣れぬ光景ではありますが,不思議は感じません.
(何しろ,塗ったのも私ですから.)
ところが,
前髪を掻き分けようと手元を顔にやった途端
目の端に映る大きな緋色
思考が停止しました.
今,書いていて,
単に赤色が視野を支配する割合が高い事が自分を戸惑わせたのかもしれない,
というオルタナティブに思い当たりましたが
可能性としては,
頭でどんなにわかっていても,
顔(つまり体)の近くに,見慣れぬものが近付くことが恐ろしい,というのは
有り得るのではないでしょうか.
どうなんでしょう
解らない,不思議.
PR