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« 人として,ないし研究者として | 脳と心のメカニズム »

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« 人として,ないし研究者として | 脳と心のメカニズム »

ゆびはら

2月に1度ほど,研究会をやっています.
北は東北
南は九州から
大学だったり企業だったりから
皆さんがネタを持ち寄る研究会.
これは有志の集まりで
皮膚に興味のある人が集まる研究会.

皮膚って言うと怪しいですが
結構デバイス屋さんも居るし
オモシロ錯覚を持ってくる人も居るし
そんなにマニアックじゃない集まり.
個人的には,
マニアックな方が好きだったりしますが.
 某社の研究者さんが
毛を抜く瞬間の皮膚断面光トポ画像を見せてくれたりして
(彼は普段どうやってご飯を食べているんだろう)
と,余計な心配をしてしまったりします.
先週は,胎児の指断面標本から
指先皮下組織部分はミカンの房構造です,なんて
説明を受けました.
個人的にはこういうの,すごく好きです.

好きですが
よくよく考えなくても,我々はお医者さんでも何でも無くて
ほぼエンジニア
うちの教授に言わせれば,セレンディピティが過ぎる,と
怒られそうです.

いつも思うのは
解剖屋さんは一般化を嫌うし
物理屋さんは例外を嫌うし
心理屋さんは断言を嫌うし
計測屋さんは予測を嫌うし
皆,言い分がそれぞれ大きく違う.

でもそれじゃあ,
新しくてきちんとした仕事は出来ない気がして
思い切って分野をまたいでみると,こんどは
本当に誰にも相手にして貰えなくて,つまり論文にならない.
すごく難しい.

でも,良く考えると
各分野が色々とタブーを作っているのは
過去に痛い目見たからで
それを学ぶ意義は大いにあると
そのためには,一端
実際にその異分野に身を置いてみるしかないと
そう思って
自分のセレンディピティっぷりの言い訳にしてたり.

まぁ,色々なところをフラフラしていると
結構的外れな,そして逆に有る意味真の
バッシングを受ける機会も多いので
それは本当に勉強になります
お互いを知るという意味でも.

今回,ミカン構造の説明をしてくれた先生と,
飲み会でそんな話をしていました.
中々若手だと
業績足りないと明日にも死んでしまいかねないので
踏み切れない所も有りますが
先生は霊長研にも踏み入っているみたい.
羨ましい!

自分は,どちらかと言うと実は
ゲージに入っていない動物学に興味があるのでした.
ふと,そんな事を思い出しました.
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