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かけだし

私はまだ駆け出しですが,"知覚心理"という分野の研究を行なっています.
"工学"や"心理学","インターフェース"と比べると馴染みの薄い分野かもしれませんが,
心理物理実験を通して人間の知覚特性を明らかにしていく,伝統的には心理学の分野です.

高校の同期が,大学に入って初めて"心理物理"という言葉を聞いたのでしょう
「最近の物理学では人の心も記述できるんよ!」と
息巻いていたのを思い出します.ちょっと違います.
でもまぁモデル化することもある,という意味では嘘ではないかもしれません.

むかし,解剖実習の時に一緒になった,蜂の脳を扱っている人に
「心理実験なんてただのリトマス紙やろ?」と言われ
上手く反論できず,悔しい思いをした事がありました.

個人的には,代数より幾何が好きな学生だったので
形あるものしか信じたくないという気持ちは理解できます.
私自身,生理学,特に解剖学には大きな信頼を置いていますし
確かに,"被験者さんに質問して,その回答を解析する"とだけ聞くと
何となく問診のような,ふんわりとしたイメージになってしまうのもわかります.

ただ,知覚心理には知覚心理なりの良い所があります.
点や線でなく,画として人間の知覚の全体を見渡せる所です.
人間が,どうやって世界を見ているのか
世界を聴いているのか,触っているのか.
入力を巧みに操りながら出力との対応関係を収集し
システム応答を調べることで,
眼球を磨り潰して吸光特性を測る以上の精度で,
視知覚の世界を明らかにしてきたという自信があります.

私はまだまだ駆け出しですが
そういうものを学んでいるわけです.
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憧れの

大学院修士1年、最初に行った国際会議で
私はテンパっていました。

楽しいけれど、雲を掴むような話をしながら送る毎日に
少なからず混乱し
自分のようなぽっと出が息巻いているような学界に
早くも不条理や閉塞感を感じていた頃。
それでも何かが諦めきれず、
とるに足らないネタだと解っていてもなお
どうしても国際会議に出したくて、
予稿を無理矢理仕上げようとして熱だして
不完全なまま投稿して奇跡で通過して。

ここで何も見つけられなかったら
それまでやなぁ、と
学会会場までの寒空を、とぼとぼ歩きながら
ぼんやり考えていました。
あの日何を着ていたのかさえ、今でも覚えています。

そこで会ったのが北田さんでした。
当事、超有名人のレダーマンの所で
既にポスドクをしていた北田さん
天性のふんわり感性や経験上のノウハウではなく
彼のコメントは確かな知識基盤に支えられており
今のボスが言うところの、
煉瓦を一つ一つ積み上げていうような心洗われる学問
京大仲間の菊植さんとのコンビが、本当に羨ましかった
そんなスター的な存在でした。
あの学会で、
石井裕先生とともに私に大きな影響を落とした人です。
あれから度々、お二人にはお会いする機会があり
益々のご活躍ぶりに目を奪われていました。

そして昨日、ついに
研究打ち合わせ・予備実験に伺った先に
北田さんがいらしたのです。
やっと、
こういう人たちと話をしながら仕事をする可能性が見えてきた。
まだスタートラインが見えたくらいですが
やっとここまで、と感無量でした。

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共闘

同期が卒業しまして
無事に近々就職するそうな
なかなか稀有な例なので
嬉しくなってしまいます。

彼はいわゆる紙ペン系で
さんざ「基礎って何が楽しいの?」と
周りから異端視されていたわたしにでさえも
「いや実験系は羨ましいよ」とつぶやいてみたり
色々大変なんだなぁと
当時から思っていました
そんな奴がパーマネントに就職。
ほんとよかった。

以降,興味があれば.

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研究のつながり

先日,学生時代最後となろう学会へ参加してきました。

今年は予算があまり無かったので,海外渡航の権利は2つでした。
1つは後輩のお手伝いで使ってしまったので
もう1つの権利の使いどころを だいじにだいじに選んで
今まで行ったことの無い,大きなのにチャレンジしてみました。
大きなの,って言っても,セレクションは楽々なヤツなんですが。

以降,興味があれば.

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セレクション

来週に予備審を控えているこの時期に,
論文が返戻されてきました(汗
私と共同研究者は,まぁ, 
想定の範囲内だったのでよいのですが
ただ教授が慌てていました。
申し訳ないことをしたなぁと

以降,興味があれば.

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